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Music

耳が春を教えてくれる。甘くない、温かく愛を伝えるHIPHOP3曲

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春の気配が花粉と共に訪れる今日この頃、温かい気温にほだされて、そこかしこで恋の花が咲き始める季節となりました。

今回は、強がりでシャイなだけなのに、男は黙って背中で語る! というマッシブ美学に囚われてしまっているマイメンズのために、あなたの背中を後押ししてくれるHIPHOPラブソングをピックアップ。


ADD-2 – Kool Aid

近年では大学講師も務める等、エデュケーション的な部分でもHIPHOPの地位向上を図っている9th Wonderが率いるJamla Recordsよりリリースされたアルバム「Pray For The Poor」からの1曲。

ADD-2はシカゴ出身で不世出だったと言っても過言ではない31歳のラッパー。近年の若手アーティストに依るシカゴHIPHOPムーブメントに於いては、ドリルミュージック等のトラップを基調としたサグラップタイプと、既存の枠組みに囚われず自由な音楽性を打ち出すオルタナティブなタイプのアーティストが目立つ中、ADD-2はいわゆるブーンバップを基調としたオーセンティックなHIPHOPを聴かせてくれる、どちらかと言うと玄人受けの良いリリシストタイプのラッパーである。

本曲Kool AidはJamla Recordsのレーベルメイトであった希代のフィメールリリシストであるRAPSODYと、シカゴの生音HIPHOPバンドSidewalk Chokeでトランペットを担当し、Kendrick Lamarの作品への参加でも知られているトランペッターのSam Trump、という分厚い布陣を客演に迎えた上に、ビートを担当するのは9th Wonderという完璧なる布陣で作成された、正しく“Drinking The Kool Aid”(盲信するの意)して良い信頼の楽曲。


Basi-たゆたう

言わずとしれた大阪を代表する生音HIPHOPバンド韻シストのフロントマンであるBasiの2017年リリースのソロアルバムLovebumから。全編通してスウィートな雰囲気がちりばめられた中、くぐもったようなオルガンとギターの上物に荒々しいドラムのビート、そこに乗るラップは、煮え切らないくせに強がってみたり、素直になりきれずふて腐れたりする、曖昧で複雑な男心を、正にたゆたう様に気怠くキックしていく1曲。ホワイトデーなのに素直に気持ちを伝えられない、シャイなクセに格好ばっかりつけてるあなたにお勧め!

Aloe Blacc-One Inna

2006年、様々アーティストを囲い込み、現在のようにジャンルレスなレーベルとなる為の礎を築き上げている真っ最中だったStones ThrowよりリリースされたAloe Blaccのファーストソロアルバム。その中から僅か2曲だけのMadlibによるプロデュース楽曲のうちの一つで、なんとフリースタイルで歌われた1曲。聴いた瞬間にメロディーが降りてきてそのままレコーディングしたという逸話まである。
ロウポジションなのに粒の際だったドラムに、煌びやかなベルのような金属楽器の音色が何ともWinterな溢れるビートは、一聴きで当時のMadlibワークだと分かる。Your One Inna Million、つまりあなたの最高の人と過ごすのにピッタリだ。

Aloe Blaccは元々EmanonというアンダーグランドHIPHOPユニットのラッパーで、ソロデビュー作となったShine Throughはまさかの歌メインのアルバム。スタンダードなR&Bから、カリプソ、アフロビート等、ルーツミュージックをふんだんに取り入れたシンガーとしての再スタートを切るに相応しい挑戦的な一枚だ。近年ではDisclosureとのコラボ等、一層シンガーとしての幅も広がっているので要チェックなアーティストでもある。

Navigator
パーフェクトソルジャー村田

1984年生まれ。HIPHOPを中心に様々な音楽を蓄積。近年、自らのアンダーグラウンド嗜好から脱却し、多種多様に広がっていく音楽の方向を、下だけを向かずに偵察中。温故知新という言葉を座右の銘とし、新旧問わずグッドなサウンドを探究していきます。

メジャーではないけど楽しくてかっこよくておもしろいステキなものはたくさんある。そういうイケてるものや人が集まる場所がストリートだ。いちど気がついたら忘れられないものがきっと見つかる。イケてるヤツらが集まる裏路地Backstreet

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