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【インタビュー】新潟からNINOが見た東京。地方でオーガナイズをするということ

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NINO(organizer/DJ)

新潟にNINOというオーガナイザーがいる。積極的に東京のアーティストを招致し地元をリスペクトしながら「こんなにすげえアーティストがいるんだぞ!!」と、地元を鼓舞しつづけているNINOはどんな思いでパーティを創り上げていたのだろうか。

ーーNINOさんはパーティのオーガナイズをメインに活動をされているのでしょうか?

そうですね。お声がけ頂ければDJも喜んでやりますが、自分のパーティでは積極的にDJやらなくても良いかなとは考えてます。

ーーなるほど。これまでのオーガナイズ遍歴をお教えいただけますか?

2012年、今は閉店してしまったThe PLANETにてAUDIO LAGOONというイベントを立ち上げました。
このイベントがスタートするときは、かなりお店におんぶにだっこな状態で、形だけのオーガナイザーという感じで始まったんですが、お店が閉店し、今後の会場はどこにしようと自分で動き出したのが本当のスタートだったと思います。
2016年11月に最終回となりましたが、翌年9月にはLONUGE NEO店長スーさんのご好意で「俺なりのAUDIO LAGOON」を開催していただき、やはりたまにはパーティを開催しなくては、という思いがふつふつと湧いてきまして、現在も小規模ですが無理のないペースで、パーティを主催させてもらってます。

また2015年には隣県である富山のオーガナイザー、kyoheyheyとタッグを組みまして、新潟、富山、長野、金沢の、地方で頑張るDJ、オーガナイザーを東京の皆さんにも紹介したいという思いから、「EXVISION」というパーティを新宿ドゥースラーで開催していました。

ーー地元の新潟と新宿の2拠点でパーティを開催していたのですね。それぞれのパーティを開催するうえでコンセプトはどういう感じに設定していたんでしょうか?

AUDIO LAGOONに関しては僕が00年代エレクトロにどっぷりだったので、ジャンル的にはざっくりとElectro House、という感じで。コンセプトとしては「Peaceful Electro Party」なんてカッコつけてましたが、『クラブイベントに遊びにきた事がないような、若い子達にも届く、わかりやすくてフレンドリーなパーティにしよう』という芯がありました。

EXVISIONに関してはもう「とにかく地方在住のDJ、アーティストを都内のお客さんにぶつける」という、バチバチしたものを持ってました。この頃は東京コンプレックスみたいなものの塊になっていたと思うので(笑)

ーー東京コンプレックス(笑) 東京へ殴り込みだ! ぐらいの感じでしょうか?

そうですね(笑)。ご存じの方もいるでしょうが、都内のパーティには頻繁に遊びにいってますが、当たり前なんですけど僕らの地元と比べたらそれはもう圧倒的に規模感もなにもかも違うんでうよね。それでも、田舎にだって良いDJはいっぱいいるぞ、見てみろや!って気持ちがありました…。

ーーなるほど。オーガナイザー視点だと、新潟と東京の違いってどんなところに感じましたか?

箱やジャンルによってもちろん違いますが、やっぱり若い子が多いからなのか一晩通してのパーティの遊び方が違うなと。
あとは地方で感じる閉塞感みたいなものが無い。人やパーティ、箱同士の境界線の無さといいますか。「良いもの、楽しそうなものに素直に反応できる」方達が多いと感じました。

ーーやはり東京は人口が多いので、同じお客さんだらけ! ということにはあまりならないのかもしれませんね。閉塞感というと、新潟の方では、ある程度のパイの中から日替わりでお客さんが遊びに来ているという感じなのでしょうか?

ぶっちゃけると「誰々のパーティだから行かない」とか、「あの箱はちょっとなぁ」とか、今だにそういう心理の方は多くいると思います、年齢に関係なく。パーティの音楽ジャンルも、多種あるわけでも無いですし、パーティの日程被りは本当にしんどい。それを回避するためにオーガナイザーさん達はパーティ開催日程の調整をしたりすると思うんですけど、それでも前述の事と相まってお客さんの取り合い、みたいな。

ーー囲い込み商法というか、人口の問題などは致し方ない部分もありつつですが、NINOさんのオーラグは東京からの来場者などもいたのでは?

そうですね、ありがたい事に都内や近県の方も遊びにきてくれる事は結構ありました! これは僕が各地に遊びに行ったりしてる、ってのがやっぱりあると思います。Twitterで絡むだけではさすがに。あとは県外割とかやってましたね、県外から来てくれたお客さんは無料とか(笑)

先輩からの受け売りですけど、集客を増やすには2つしかなくて。

・近場で現在興味は薄いけどアプローチしたら楽しんでもらえそうな層(1.5軍、2軍的な)
・または、地元ではないが、そのもの自体に強い興味を抱いている層

後者の方へのアプローチはほとんど新潟ではないので、SNSも使いながら実際に各地に行くってのが何より大事だと思います。

ーーその2つのポイント、すごく大切ですね。特に後者なんですが、これは自身が遊びに行くことだけではなく、ブッキング面にも影響していましたか?

すごく影響していたと思います。クラブイベントだけじゃなくその街も楽しむ!ていうのも大事にしてます。その街でその箱がどんな立ち位置で、そこで開催されるパーティがどんなスタンスなのか。各地のDJやオーガナイザーの皆さんと一晩共にして、なんだったら翌日おいしいお昼に連れて行ってもらって。その人たちがどんな考えでパーティを主催したり、DJしたりしてるのかをお酒の力も借りながらよく聞いてます。

そうはいっても、みんなと楽しい事がしたい!っていう気持ちが大前提なんですけどね! そこまで深く考えてないっていうのも全然悪いわけじゃなくて、いろいろ考えてやってる方が面倒くさいですよね(笑)

ーー楽しいことがしたい! が原動力でパーティのためだけに東京に来るフットワークの軽さが本当にすごいと思います…!その原動力となる楽しさって、クラブならではのもの!ってわけではないと思うんです。それでもパーティを開催したり、遊びに行くのはなぜでしょう?

たぶん、「同じ空間で同じものを共有する楽しさ」みたいなものに惹かれてるんでしょうね。この年になってくると仕事が忙しくなってきたり、家庭を持ったり、それぞれの理由でクラブという場所から離れていっちゃうじゃないですか。無理矢理にでも縁を繋いでおかないと、あっさり途切れちゃう。だから正直飲み会とかでも良いんですけど、みんなが集まりやすくて、同じものを共有して楽しめる「クラブ」という場所が好きなんだと思います。


NINOがパーティを開催すればそこはみんなが再会する場所になる。新潟と東京を繋いだNINOが次になにかを仕掛けるとしたらどんなパーティを仕掛けてくるのだろうか。惜しくもAUDIO LAGOONは終了してしまったが、いつかまた新潟と東京を跨いだパーティを開催してくれるはずだ。

メジャーではないけど楽しくてかっこよくておもしろいステキなものはたくさんある。そういうイケてるものや人が集まる場所がストリートだ。いちど気がついたら忘れられないものがきっと見つかる。イケてるヤツらが集まる裏路地Backstreet

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